ネムリエ社長コラム
フランスの色・形
フランスに行くと、色彩コーディネーションの組み合わせがとても美しく、感動を覚える事があります。
- トゥール、オーベルジュの一部屋
2種類のテーブルクロス、カーテン等、布地の織り柄が同系色
でもすべて違っています。
ただ、この色や風合いはWEB画面では伝える事が難しいです。 - カーテンのタッセルはリボンでした。布地の地模様が2種類の
テーブルクロスとカーテンなどすべて違いますがコーディネイ
トされています - フランスで訪問した一般家庭のベッドルームです。フランス
語でベッドはリー(lit)と言います。ここもイエロー系(オレンジ
)とブルーでした。
日本でホームファッションのコーディネーションというと、同じ布にしたり、この色とこの色は相性がいいという風な組み合わせで考える場合が多いと思います。
フランスパリの布地屋さんなどに行くと、柄の付いた布や、織り方の違う布同士、数種類の組み合わせによって、素晴らしいハーモニーが生まれる事を実感する事ができるプレゼンテーションに出会う事があります。
そこには何かの法則があるのでしょうが、1枚1枚ではただのきれいな布がその組み合わせによって、素晴らしいハーモニーが生まれ、一種の魔法を見るような感じさえします。
写真を載せたオーベルジュの1階は2つ星レストランで、社長コラムの「EUスタイルはいかが」でご紹介しましたが2階の1つ1つの部屋はすべて色調が違うのです。
このような素晴らしい部屋やコーディネイトはこのようなお店があるから実現したのかなと考えたりもしました。
社長コラムの「EUスタイルはいかが」でもご紹介していますので、そちらもよろしければご覧ください。
日本での壁紙はどんな家具やファブリックが来ても大丈夫なように だいたい白系と決まっていますが、フランスでは一般家庭でもこのように大胆に色彩を楽しみます。
この柄は冒険だろう?
飽きるんじゃないかな?
と思われるかもしれませんが、大丈夫。実はときどき壁紙を張り変えるのです。
- 世界の有名ブランド、インテリア、テーブルウェア、コス
メ、食品などを揃えたヨーロッパ最大級の百貨店ギャラリー
・ラファイエット後ろ左がギャラリーラファイエットで前に
いる集団は ローラースケートをしているパリっ子達
すごいスピードで何千人かそれ以上の人数が通りを走りぬけて
いるところです。時間は午前0時、10分ぐらい横断歩道から
動けませんでした。 - クッションではありません。れっきとした枕です。日本では
あまりお見かけしない正方形です。こちらはドイツ製ですが、
当店で取り扱っております。
→ディアモナ・フィットネスケア80×80
また、日本と違った形の商品が主流だったりすると、好奇心が掻き立てられ、常識がひっくりかえるような楽しさを感じたりもします。
パリには有名なギャラリーラファイエットというデパートがあるのですが、 そこの家具フロアーのベッド用品の売り場で枕を見ていると、日本ではあまり無い正方形の枕が数多く展示しています。
私が訪問した時はドイツの取引先からパリへ移動した翌日で、ドイツの取引先(工場)でも、正方形の枕が目について、形が珍しかったので、次のコンテナに載せてもらう様に伝えた後だったので、よく覚えていたのです。
そこで「パリのデパートではどのくらいの割合で正方形の枕が売られているのか?」が知りたくなり、英語の出来る店員を探して聞いてみました。
返ってきたのが 「どちらかと言うと、正方形の方が長方形の物よりたくさん売れているわよ」という返事で「うそだろ」と思わず声に出さずにびっくりした訳です。
日本人が枕と聞いて頭に思い浮かべる形は私に限らず、ほとんどの方が長方形でしょう。 語学能力には自信がある方ではありませんので聞きなおしても同じ答えでしたので「過半数という事はこの形は普通の形なんだ」とびっくりしたしだいです。
そう考えると、高級なホテルに泊まった時、ほとんどのベッドに正方形の枕が置かれていたのを思いだして 「あれは、いいホテルだから、おしゃれにするために(非日常感を出すために)枕を正方形にしていたのかな?」という思いがその時を境にがらりと変わったわけです。
形という事でいえば、フランスの掛け布団カバーの形にはユニークなものがあります。
日本では掛け布団カバーの形というと掛け布団と同じ大きさの長方形の袋で、ファスナーが側面か足元に付いていて、そこから中に布団を入れ、ファスナーを閉めるという物を思い浮かべる方がほとんどでしょう。
さて、問題です。
その掛け布団カバーにはファスナーがありません。さて、どの様な形でしょうか?
ひもで何箇所か結ぶのだろうと考える方もいると思いますが、ひももありません。
ファスナーもなく、ひもも無く、しかも多くの家庭で使われているデザイン、想像がつきますか?
(答えはこのやじるしの先)
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- フランスの掛け布団カバーにはこんな形があります。
- ここから掛け布団を入れるだけ、ファスナーは付いていません。
- そのまま垂らすと背の高い方や足もとの保温を気にされる方に
有効です。このようにマットレス下に織り込んでもOKです。
実は形的には日本の氷嚢(ひょうのう)のような形態で、氷嚢の氷を入れる部分から掛け布団を入れるのです。入口が狭い為、安定しますし、入口の所をそのまま垂らしても良し、マットレスの下に織り込んでもいいという使い方です。
見本に買って帰った物がこの写真です。
これだと、大きい布があればその形に縫って行くだけで作れますので、当社で働いているスタッフも「これなら私でも簡単に作れるので作ってみたい」と言っていました。
ちなみに、フランス、ドイツでは掛け布団の内側に、掛け布団の端とカバーを結ぶ「ひも」や「結ぶための輪」がありません。日本では掛け布団と掛け布団カバーを角のところを結んでずれないようにしますが、フランスやドイツではその部分が無いのです。
ヨーロッパでもベッド用の布団はとても柔らかな物が多いのですが、角を結ばなくても大丈夫なのかな?
布が違うのか?
こまめに直しているのか?
ひもでくくると便利な事を知らないのか?
寝相がいいのか????
なぞは深まるばかりです。
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