ネムリエ社長コラム
いいベッドを体感するためにいいホテルに泊まるぞ
ベッドを扱っていると、いろいろなベッドを試してみたくなります。
どの世界でも同じでしょうが、 自分では、すばらしい見たことも無い商品だと思っても、それは、単に「自分の知識が少なかった」からであったり、その商品は、隣の町では、誰でも知っている普通の商品かも知れないのです。つまり「井の中の蛙」かも知れないのです。
国内のブランドは、比較的体感しやすかったのですが、ベッド先進国である欧米では、どのようなベッドが人気があるのか?そう考えると、いいマットレスを体験するため、海外のベッド専門店で試し寝するだけではなく、 旅行中にいいホテルに泊まり、そのベッドで実際に眠ることが、より良い方法だと考えるようになったのです
そのきっかけになったお客様の話はフォームマットレスのページに書きましたので分かっていただけると思います。そこで、このコラムではベッドという切り口を中心に世界各地のホテルやベッドをご紹介しようと思います。
今回は比較的HOTなホテルとして、2006年2月に泊まって、寝心地で驚いたニューヨークリッツカールトンセントラルパークをご紹介します。
ニューヨークにはセントラルパークより以前にリッツカールトンバッテリーパークがオープンしていますので、 2軒のリッツカールトンがあるわけです。(その後08年にホワイトプレーンにオープンしたので現在3軒でしょうか)
日本には、東京と大阪にあります。ちなみに大阪では、マットレスブランドはスプリングエアーを使用していました。(このマットレスは、日本では非常に珍しく、実際にホテルで寝る機会を作るのはとても困難です。しかも、メイドインUSAのマットです)現在順次日本ベッドに変わりつつあります。
もうスプリングエアーは無くなったかな?
話をNYに戻します。ここのベッドの形状はダブルスプリング。一流ホテルは国外、国内を問わず、ほぼこの形状です。ヘッドボードは壁付け、これもアメリカ、ヨーロッパでは普通の形、日本ではたまにL字金具で立てていたりします。
マットレス部分を足元に引くと、ヘッドボードとマットレス部が離れるタイプです。ベッドメイキングや、掃除がしやすいので、ホテルのように短時間で多くの部屋をメイキングする場合便利なのです。もちろん家庭でも便利です。
以前、アメリカで建売住宅を見に行く機会がありまして、その家のベッドルームをみると、 ヘッドボードのみが壁に付いていて、「マットレスはその家を買った人が好きなものを買ってね」といわんばかりの部屋でした。
日本でもこの形状(ダブルスプリング)がもっと多くなってもいいのではないかと思うのですが? このサイトでも売っているので、ご検討ください。
驚いたのは、寝心地でして、いままで、いろいろなホテルに泊まり、座っただけでブランドを当てられるか?という遊びを妻としていたのですが、マットレスに座ると「???」。 「???」の意味は、初めての感覚で、ポケットコイルとも、ボンネルやシーリーともまた、ヨーロッパのフォームマットレスとも違う感じ、感触はソフトで、さわやか、大きく揺れるアメリカタイプでは あるが、寝た感触が暖かい自然な感じ。
早速、掛ふとんとアッパーシーツをはずしてみると、出てきたのが、ボックスシーツ?日本で家庭用として、よく使われている形状ですが、ホテルでは、平シーツを使うのが普通ですので、なんでまた??そのボックスシーツをめくってみると、出てきたのは なんと、5cmほどの羽毛のトッパー!!
このトッパーにより、このホテル独特の寝心地を作っていたのです。
すばらしいクッション性、さわやかな吸湿発散性、その下のシーリー(リッツカールトン特製)マットレスとのコンビネーションにより、この寝心地が生まれたのかと、少し感動しました。
写真で判るかどうか?結構羽毛がトッパーから出たりしていて、この、羽毛を閉じ込めるためのボックスシーツなのでは(推測ですが)と、思ったしだいです。
★よろしければこちらもどうぞ
- アメリカのベッド専門店は誰もが当たり前のように寝てみて選ぶわけですが、 それだけでなくとにかく安い!…
- 日中のベッドについては解決策が乏しく、昼間、ずいぶん邪魔なように思われていますが、海外では昼間も積極的に使われて…
- ダニが引き起こす病気には、アレルギー性喘息、鼻炎などがあり、子供たちのアトピーもダニアレルギーやハウスダストが影響している…
- たとえばパリの布地屋さんなどに行くと、柄の付いた布や、織り方の違う布の組み合わせによって、素晴らしいハーモニーが生まれ…
- 先月(08年8月下旬)マレーシアのKL(クアラルンプール)にラテックスマットレスの試作品チェックに行ってきました…
- 【NEW!】今回、シーツを作るためインドに出かけたのですが、私にとってインドは懐かしい土地の再訪でした。…