ネムリエ社長のきまぐれコラム

ニューヨークの忘れ物

今回はNY(ニューヨーク)のお話です。
 私の息子は、今NYにある高校に行っているのですが、この時期にペアレンツデー(先生と父兄の面談など)という催しがあり、今年も11月の後半に行ってきました。

 学校の場所はマンハッタン島ではなくそこから北へ鉄道で30分ほど走った所にあり、NYといっても緑の多い環境の素晴らしいところです。 日本の大学が運営している学校ですが、日本語での授業は半分弱ほどですので、先生と父兄との面談も多くは英語で行われます。
 わたしのように英語にそれほど自信の無い者は外人の先生との面談は1つのハードルなのですが、先生もとても判りやすく話してくださるので、いつも判ったような気になって安心して帰国します。

 NYに行く時にはやはりベッドに付いての勉強をしたいので、ベッド専門店やGMS(シアーズなど)のベッド売り場をいくつか必ず廻ります。同じ店に数年にわたって訪問すると、アメリカのベッドやベッド専門店の移り変わりも判り、とても勉強になります。

 それから、ホテルのベッドの寝心地なども大切な勉強材料です。


クラウンプラザホテルへの滞在


今回のNY滞在では最初にクラウンプラザホテルにお世話になったのですが、このホテルのベッドの上には快眠の為のアメニティーがあり、また、眠りの音楽も用意されているというこだわり様です、「睡眠は大切」という文化の表れですね。




日本とアメリカのベッドの違い

日本の家庭のベッドとアメリカの家庭のベッドがどのように違うかといいますと、アメリカのベッドの形はほとんどがダブルスプリング(ダブルクッション)でして、マットレスをスプリング性のあるボックススプリング(DIVAN)の上に置いて使います。
 スプリング性が良くなり、ゆっくりと動く高級車のようなクッションになります。ボックススプリングを使う事により上のマットレスが長持ちしますし、ドスンと大きな力が加わっても余力を持って衝撃を支えてくれます。

また、詰め物が多く厚くなっているのもアメリカのマットレスの特徴です。

 アメリカのマットレスのふわっと膨らんだ詰め物を見ているとなにかある種の「豊かさ」のようなものを感じます。マットレスの厚みが30cm以上ある物も珍しくないのです。

左の写真の右側のマットレスが「ピロートップ」です。ピロートップの「ピロー」とは枕の事です、
枕の様なふわっとした詰め物の層がマットレス表面近くにあり、その部分の詰め物を安定させながらエッジ部分を作る為、このような2層の形状が必要な訳です。

 私はアメリカの詰め物が充分入ったマットレスに触れ合うたび、日本のマットレスの詰め物の「あまりの薄さ」が気になります。

 実は、詰め物の多さが日本のお客様に受け入れられるには、1つのハードルがあります。

 厚めの詰め物はどうしても少しずつ体に押されて締まってきます。これは座布団の厚みが少しずつ薄くなる様なものなのですが、体に押されたその部分を見ると、ばねが一部分沈んでいるようにも見えるのです。
 品質が良い商品の場合、ばねは1年や2年ではまずへたらないのですが、詰め物のこの部分的の沈み込み(実際は密度が増しているため沈み込んだ位置は変わらないのです)を説明しないとお客様が不安になる訳です。(欧米では「体になじんでくる」等の表現も使います)
 特に綿などの柔らかな詰め物の場合、マットレスの表面は部分的に高さが若干低くなっても、詰め物は締まって、密度が増した状態なので、その部分のクッション性は少し落ちていますが寝た状態での部分的な沈み込みは起こらず、寝姿勢はそれほど悪くならないのです。

 随分前に日本の大手ベッドメーカーの営業マンから、日本のマットレスが詰め物を厚くしない理由の1つであるとお聞きした事があります。
 詰め物が厚いと「マットレスが1年でへたった」、「詰め物が沈んだ」というクレームに近い感想が出てくる可能性があるのです、そして、その説明が難しい訳です。

 せっかく当社ではアメリカ・ヨーロッパのベッドやマットレスを視察し、よりよいベッドやマットレスを日本で紹介していきたいと考えているのですから、この部分もしっかりと説明した上で、詰め物の多いマットレスも扱っていきたいと考えています。


マットレスを使うときの注意点

また、ダブルスプリングタイプベッドの寿命(買い替え)についてですが、ダブルスプリングにすると上のマットレスに掛る力が軽減されマットレス自体も長持ちします。その状態でお使いいただいていて、ベッドが古くなって買い替える場合、「上のマットレスのみ買い替えてもいいか?」という質問をいただきます、この場合一緒に使い始めた場合は一緒に買い替えるのが原則だそうです。
 アメリカでは上下2段を合わせて「ベッドセット」などとも表現します。

 マットレスを使うときの注意点もお国柄が現れたりする事があります。
 品質のいいマットレスはめったに壊れたりしない物なのですが、アメリカにおいて最も多いクレーム(破損事故)は何か?
 日本ではあまり付いていませんが、アメリカのマットレスは側部に取っ手の様な部分が付いている物があります。これらの「取っ手がちぎれたり取れたりした」というクレームが意外に多いのです。

 この取っ手は本来ボックススプリングの上でマットレスのズレを直したり、ベッドメイキングの時に少し動かす時の「ずらす」目的で付けられているのですが、マットレスの運搬時などにこの取っ手のみを持って完全に持ち上げたりすると、マットレスの全重量には耐えきれず、ちぎれたり、取れたりするそうです。
 日本のマットレスにはあまり付いていない部分ですが、注意をしたいですね。

マンハッタン ウォルドルフ・アストリアホテル



ベッドの話ばかりになりましたが、ペアレンツデーの後、マンハッタンに行った時の話に戻ります。
 クラウンプラザホテルに2泊した後、今回は思いきってマンハッタンでの4泊はウォルドルフ・アストリアホテルを予約しました。

 NYのホテルといえば、私にとって最も思い出深いのは「プラザ」で、20年ほど前にセントラルパークビューの部屋に泊まる機会がありました。
 部屋に入りカーテンを開けたとたんに眼下のビルの真ん中を切り取ったようにセントラルパークが見えた時、大げさですが「ここが世界の中心だ!」などと思ってしまうほど感動した記憶があります。

 「プラザ合意」という言葉をご存知でしょうか?随分前ですが1ドルが360円で固定されていた時代にドルと円を変動相場制にするという合意がこのホテルで行われたのです。ホテルの名前を取って「プラザ合意」と名付けられた訳です。
 この「プラザ」の建物は長い改築工事の後、現在は建物の半分がレジデンス(住宅)になってしまい、ロビーなども以前の荘厳さは少し無くなってしまいました。(最初は全てレジデンスになると聞いていましたが・・)

 そのプラザに泊まった頃から、マンハッタンでは双璧の高級ホテルとしてのウォルドルフ・アストリアに泊まってみたいという気持ちがずっとあったのです。



 NYの高級ホテルのお話は、リッツカールトンセントラルパークに泊まった時の事を社長コラム「いいベッドを体感する為にいいホテルに泊まるぞ」に書いていますが、昨年(08年)の11月はリッツカールトンの「バッテリーパーク」「ホワイトプレーン」という2つのNYのリッツカールトンを連泊しました。(NYにはセントラルパークを含めると3つのリッツカールトンがあります)
 その勢いで翌日ボストンのリッツカールトンにも泊まるというNY・ボストン、リッツカールトン3連泊(毎日移動)をしましたが、落ち着かないので(全ての荷物を持って時差ボケの中、毎日移動ではさすがに取材する方の感受性が鈍り・・・)いい仕事になりませんでした。
 前回の失敗を教訓に、今回はウォルドルフから移動しませんでした。(2泊は息子と)ウォルドルフ・アストリアは部屋数が1000以上あるとても大きなホテルです。

 宿泊したのは15階なのですが、このフロアのメイン廊下は3mを超す幅で、縦横に廊下が伸びています、エレベーターから降りてその通路の広さにはちょっとびっくりです。(写真)


ニューヨークの忘れ物

 さて、今回のテーマ「NYの忘れ物」、なんとロマンチックな表題でしょうか!

 ウォルドルフに到着してチェックインするときの事です「アッ!パスポートを前のホテルに忘れた!」ホテルの金庫の中に現金とパスポートを置いたままチェックアウトしてしまったのです。(表題そのままやん)
 内緒ですが、実はNYで2度目、マレーシアでも1度部屋の金庫に貴重品を忘れているのです。(反省)
 しかし、さすがにウォルドルフ!チェックイン担当の女性がすぐさま前泊したホテルに電話をしてくれ、忘れ物の有無をチェック、確認が取れました、ありがとうございました。


翌朝、ホテルまで引き取りに行く事にしました。
 まだ日も昇っていない薄暗い時間に起きて(息子はぐっすり眠っています)ウォルドルフからグランドセントラルステーションまで早朝のマンハッタンの街を歩きました。

 枕草子のいう「冬はつとめて」、何とも冬のNYの早朝の趣のある事!
 もちろん清少納言は日本の冬の朝を言ったのでしょうが、こんなに遠いNYでもやはり「冬の朝」は趣があったのです。

 グランドセントラルの駅の売店で暖かいカプチーノを買い、ホームに移動(地下鉄ではないので改札はありません)ほとんどだれもいない始発列車に乗り(通勤とは逆方向だからでしょう)出発です、最初は地下を走るのですが、ハーレムの手前当たりでは高架を走っています。すぐハーレムの駅ですが、その頃には外はかなり明るく、日の出直前です。

 進行方向、右側に座って外を眺めていると、突然、ビルの間の空間から薄い日の光が列車に差し込んで来たのです。
 この稀有な景色は、NYの都市計画が完全に行われていて東西に走っている道路(息子はこれらストリートの事を「マンハッタン島きゅうりを輪切りにした様な道」と言った)の角度が日の出の位置に合い、その左右がビルになっていて、東に山や高い建物が無い事が条件です。素晴らしい景色でした。列車が走り始めてもビルの間の底(道路)の上に次々と「日の出」が現れるのです。久しぶりに感動の景色でした。

 忘れ物をしたホテルではしっかりとセキュリティーが品物を保管していただいており、無事パスポートなどは戻ってまいりました、ありがとうございます。その後とんぼ返りでウォルドルフホテルに帰って部屋に入ると・・・まだ息子は寝ておりました。


ベーグル、クリスマス…そしておもてなし

NYにいて、こんなに日本から離れている町にいてもネットが繋がっていると、ちょっとした食事でも人気店を調べられるので重宝します。 その日の昼食はベーグルの有名店エッサベーグルで食べました。

 ベーグルって焼く前の生地を一度湯の中へ通すのですがご存知でしたか? その店で撮った写真です。鍋の中からベーグルをすくい出す時にこの大きな「ざる」を使うのです。  日本のベーグルのつもりで2個注文したら1個で食べきれなくなり失敗でした。注文するまでに20人ぐらいの列が出来ていたので再度の注文は出来ないと思ってしまったのが原因です。海外でうまく食事を注文するのは難しいですね。

食事の後、クリスマスまで1カ月ほどなので、今年、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーは完成しているかな?と見に行きましたが、どうやら毎年サンクスギビングの後、完成する様です、今年も飾り付けの最中でした。残念!

秋から冬の催しとしては、ハロウィン→サンクスギビング→クリスマス となるわけですが、サンクスギビングやクリスマスではアメリカは七面鳥を良く食べます。日本では七面鳥が手に入りにくい事もあり、クリスマスにチキンを食べる事が近頃多くなっているようです、ヨーロッパのドイツでムスタリングの社長と田舎道をドライブしていて、その話になった事があるのですが。ドイツではその時期に「ガチョウ(goose)」を食べるそうです。、田舎道で多く飼われているガチョウを見ながらの会話です。(ムスタリングの社長は冗談が結構好きですが、この会話は冗談っぽくなかった)、
もし、それがアメリカが発見される以前からの風習だとしたら、アメリカの建国の時期に清教徒たちが七面鳥の採り方を原住民からプレゼント?されて食べたのはヨーロッパにいる種類の鳥がアメリカでは手に入らなかったからなのでしょうか? または、現代の事ですから、アメリカの「七面鳥(鳥)を食べる文化」が逆に歴史の古いヨーロッパに飛び火したのでしょうか?(ドイツではこの時期にガチョウを食べて七面鳥は食べないと言っていました)
いつもクリスマスシーズンになるとこの疑問が私の頭の片隅で存在感を持ってくるのです。

 ウォルドルフ・アストリアホテルの建物の中は宿泊客以外の人も随分歩いていますので、誰が宿泊客かどうか?まず解からないと思うのですが(しかもNYですので)、最後の日の夜、ミュージカルを見てから、ホテルへ歩いて帰ってくると、玄関のスタッフが私を憶えてくれていて、宿泊客としてのあいさつを受けました。とても嬉しかったのを思い出します、「大きくってもさすがウォルドルフ!」と思ったと共に、当社もこのような心のこもったおもてなしが出来る会社になっていきたいと思った次第です。





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